勉強や運動、ダイエットが続かないのはなぜ? 意志力に頼らない習慣化のコツとは

こんにちは!
『ハッピーマダム』ウェブマスターのAYACAです。
インターネットが普及して、今、世の中には、
かつてないほど情報が溢れていますね。
このサイトを訪問される皆さまも、ご自身の人生やライフスタイルを改善したくて、
記事を読まれている方が多いと思います。
ただそうして得た情報は、実際に自分自身の生活に取り入れていかないと、
何の変化も起こらないですよね。
良い情報を得た、タメになったー!…で、終わりでは、現状は変わりません。
そのタメになった情報を実行し、継続してしてこそ、
気になっている部分、改善したい部分を、良い方へと変化させることができるわけです。
そこで重要になってくるのが、「習慣化」という問題。
ハッキリ言って、良いと思ったことを難なく習慣化できれば、
貴女の人生も、どんどん良いものになるはずですね。
なぜなら人生というものは、毎日の積み重ねでできているからです。
…しかし実際は、そんなにコトは簡単ではなく、
良いと思った新しい習慣が、結局続かなかったり、
これまでの悪い習慣がなかなか止められなかったりと、ジタバタする訳です。
なぜ、新しい習慣を身に付けるのは難しいのでしょうか?
なぜ、悪い習慣は簡単にはやめられないのでしょうか?
そんな「習慣」にまつわる問題を
様々な角度から解き明かしてくれる本が、こちら。
著者の佐々木典士氏は、ミニマリズムを紹介した初の著書、
『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』で、国内で16万部のベストセラーを出した人です。
この本はその後、海外21ヵ国語に翻訳されるほどの人気となりました。
そしてこの『ぼくたちは習慣で、できている。』は、その佐々木氏の著作第2作目。
なぜ「習慣」が続かないかという問題を解明してくれるだけではなく、
「習慣化」のためのメソッドも細かく書かれてあります。
正直、やたらに自己啓発や成功法則の本を読むよりも、
この本を1冊読む方が、人生の役に立ちます。
自己啓発や成功法則の本などでは、より良く生きるために、
自分の人生を自分の理想に近づけるために、あるいは目標を達成するために、
役に立つ考え方や方法を学ぶことはできますが、
その後、学んだその知識や思考法を日常生活に落とし込んだり、
行動に移したりして継続することが、目標達成のために必須な訳です。
でもその努力の方法、習慣化の仕方までは、伝授してはくれません。
「さあ大切なことは伝えたから、後は各自、がんばってくれたまえ!」
そう言われて、放り出されるようなものです。
やるべきことはわかった。
後はそれを行動に移して、継続するだけ!
でも実は、その行動を継続することが、一番難しいところなのです。
つまりは「習慣化」です。
習慣化できない→意志が弱い、根性がないというお決まりの結論で片付けられては、
成果を上げられるのは、思い通りの人生を送れるのは、
相変わらずほんの一部の人間だけ、ということになってしまいます。
自己啓発や成功法則の本を読んだり、その類いのセミナーを受けている時というのは、
ある意味、夢を見ているような状態です。
この上なく気分が盛り上がって、モチベーションもアップして、
「よし今度こそ心を入れ替えて明日からがんばるぞー!」と思う訳です。
しかし本を読み終わった後、あるいはセミナーを終えて2~3日経ったりすると、
キラキラした夢から覚めます。(笑)
するとそこには、いつもの地味~な日常が広がっています。
でも本当は、ここからが勝負な訳です。
本やセミナーで学んだことをベースに、新たなことにチャレンジしていかなければ、
現実は変えられません。
そこで何とかあの高揚した気持ちを思い出して、やるべきことを実行し始めます。
問題は、実行に移して継続したことの成果(報酬)が出るまでの期間です。
ここをいかに切り抜けられるかが、新しいことを「習慣化」できるかどうかの
ひとつの分かれ目になります。
そして「習慣化」に失敗する人というのは、
成果が出るのを待ちきれずに、挫折してしまう人なのです。
ということは、つまり、
成果(報酬)が早く出るものは、習慣化しやすい
成果(報酬)がなかなか出ないものは、習慣化が難しい
ということにもなりますね。
ぼくは瞑想することも、すぐに習慣になった。部屋はすでに片付いていて落ち着けるスペースがあったこともあるが、瞑想は報酬がすぐにやってくるからではないかと思う。瞑想を終えると、目にする風景の解像度がアップしたようにすら感じる。脳にこびりつき始めていた澱のようなものが取れ、単純にすっきりとし気持ちが良いのだ。
佐々木典士著『ぼくたちは習慣で、できている。』より
私自身、過去を振り返っても、比較的簡単に習慣化できたものと、
なかなか習慣化できなかったものがあります。
例えば、今年から美容と健康のために、
毎朝フレッシュジュースを飲むことにしたのですが、
これは難なく習慣化できました。
まあ野菜と果物を2~3種類選んで、カットしてミキサーにかけるだけですから、
簡単といえば簡単ですが、後でミキサーを洗ったりしなくてはなりませんし、
手間といえば手間です。
それに美容と健康のためとはいっても、すぐに効果を感じられる訳でもありません。
なのに、なぜすぐに習慣化できたのかというと、
単純にできあがったフレッシュジュースを飲むのが楽しみだからなのですね。(笑)
これが手近な成果(報酬)となっている訳です。
毎朝、美味しいフレッシュジュースを味わいたい。
この欲望のおかげで続いているのです。
なので、本来目指す成果(この場合は体調が良くなる、肌がキレイになる)が、
すぐに得られなくても、仮の報酬(この場合は美味しいジュースが飲める)があると、
物事は習慣化しやすくなりますね。
習慣を身につけようとする時に、運動でもダイエットでもそうだがいきなり効果は出ないので、報酬を感じられず苦しいことがある。だから仮のごほうびを設定することも有効だと思う。
佐々木典士著『ぼくたちは習慣で、できている。』より
この仮の報酬(ごほうび)という考え方を応用するならば、
最初の目標設定を低くする、というやり方にもなります。
最初から目標を高くすると、当然成果が出るまでに時間がかかりますね。
そうなると、挫折する確率も高まります。
なので、最初はこれくらいでと、クリアしやすい目標を設定して、
それを達成するごとに、少しずつ目標を高く設定していけば、
いつのまにか最終目標をクリアできていた、という可能性も高まります。
例え小さな低い目標でも、クリアすると、それが小さな自信になります。
その自信が「自己肯定」にもつながり、さらには継続へのモチベーションにもなるのです。
三日坊主になってしまう主な理由は適切に難易度を下げていないからだ。新年の目標を立て、お正月が終わった頃はやる気満々、いくつも目標を立てて、奮闘する。数日は自分が生まれ変わったように感じるかもしれない。しかし、そのうち目標にした行為に手をつけることが億劫になっている自分に気づく。
佐々木典士著『ぼくたちは習慣で、できている。』より
一方、物事に挫折した時、習慣化に失敗した時に人を襲うのは、
自分は意志が弱いダメな人間だ、というような、「自己否定」の感情です。
この「自己否定」の感情が、習慣化をさらに難しくすると佐々木氏は書いています。
目標を小さくすることのメリットは他にもある。習慣を身につける上で何より大事なのは、自己否定感を感じないようにすること。自己否定感というネガティブな感情が意志力を損なわせ、次の行動にも悪影響が出るのは1章で見てきた通りだ。
佐々木典士著『ぼくたちは習慣で、できている。』より
目標を低く小さく設定して失敗を少なくすれば、
自己否定感に襲われることも少なくなるという訳ですね。
人は何かを「習慣化」する時に、とにかく意志の力に期待しすぎなのです。
確かに育った環境や先天性の資質により、幼い頃から意志の強い人もいますが、
多くの人たちにとって「意志」というものは、
感情や誘惑に簡単に左右されてしまう、儚いものなのです。
世の中には、「意志」の弱い人が大勢を占めています。
皆、自分の意志の弱さの前にジタバタしています。
だから、このような「習慣」にだけフォーカスして書かれた本も売れるのです。
私がこの本をおススメするのは、そんな「意志の弱い人」や「根性のない人」へ向けて書かれた、
「習慣化」のメソッドだからです。
決して、何事も気合や根性で乗り切れ!などと、汗臭いことは書いてありません。
本書の内容を目次で紹介すると
1章 意志力は、生まれつき決まってる?
2章 習慣とは何か?
3章 習慣を身につけるための50のステップ
4章 ぼくたちは習慣で、できている。
3章には、習慣を身につけるためのコツを
細かく50のステップに分けて紹介してあります。
なので、習慣化のコツだけ知りたい人は、とりあえず3章だけ読んでもいいですし、
3章だけでも読む価値はあります。
ただ読み物としても単純に面白いですし、知的好奇心も満たしてくれるので、
読書が苦にならない方は、ぜひ全体を通して読むことをおススメします。
『ハッピーマダム』の読者の方々は、
もっと美しくなりたい、いつまでも健康でいきいきと暮らしたい、
豊かで充実した人生を送りたい…といった、
向上心・好奇心ともに旺盛なマダムたちだと思います。
今よりもさらに人生の質を上げるためには、
やはり新たな良い習慣を身につけることが大切になってきます。
習慣化のコツを学んで、良い習慣をどんどん生活に取り入れて、
貴女の人生がますます素敵なものとなりますように。